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ナースキャップ [不思議な話]



二十数年前、僕は築地にある某病院で目の手術をした。

最初は右目を手術をしてから一旦退院して半年後に左目をする。

12月であった。手術をしてから、数日たったときのことだ。 病室は個室であったので比較的自由に夜更かしができた。


僕は右目が包帯で覆われていたが左目ではっきり見ることができた。 その日、本を読んでいた僕は12時も過ぎると流石に眠くなって来たので灯りを消してまどろんだ。 看護婦は2時間おきに懐中電灯を持って見回りに来る。

多分、午前三時過ぎ、何回目かの見回りの気配がした。

薄目をあけて扉の方を見ると、、ナースキャップを被った見覚えの無い看護婦が立っていた。 僕は何か違和感を覚えたが、「どなただっけ」と声をかけた。


看護婦は、「はよう、おやすみを、、」とだけ言い扉を閉めて去った。 寝ながら違和感の原因を考えた。 そうだ、この病院の看護婦は誰もナースキャップをしない、数年前に廃止したのだ。 そうは言ってもまだしてる看護婦はいるんだな、と勝手に納得して眠りに入った。


朝になると看護婦が検温に来る。

「昨日は知らない人が夜勤だったね。ナースキャップを被っていた」 その看護婦は目を見開き「この病院にはナースキャップをする看護婦はいません」とだけ言い口をつぐんで出て行った。


後で聞いた話では僕の前にいた患者も全く同じことを言ったそうだ。


終わり

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不思議な運転手さん [不思議な話]

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お久しぶりです。

タクシーに乗る幽霊という話は、よく聞きますが、僕が体験したのはタクシーの運転手さんが不思議だった話です。
もう30年以上前、私もまだ若くて時期もバブル景気の頃。
忙しくて築地から夜中に毎日のようにタクシーで郊外にある自宅まで帰ってた時期がありました。

ある夜、いつものように会社前に終電逃した客を並んで待っていたタクシーに乗り込みました。なんの変哲もない50代くらいの運転手さんでした。
車中、特に話すこともなくうつらうつらしていたのですが、新宿を過ぎて青梅街道に入った頃、運転手さんは仕切りに話しかけてきました。最初はよくある世間話でしたが、荻窪を過ぎる頃です。運転手さんはこんなことを言い出しました。
「お客さん、こんなことを喋っても信じてもらえないと思いますが、実は私はゼータレチクル星から来た生命体なんですよ。そこは地球から○○万光年(わすれた)の彼方にあります。ご存知でしたか?タクシーの運転手は、この星での仮の姿なんです、、、ハハハお客さん信じられないでしょう、、
 ここで運転手さんがバルタン星人みたいになって車が飛行機みたいになったら大変な展開になったと思うが、残念ながらそうはならなかった。
私はあいまいに応えて聴かないふりをしたが運転手さんは話を続けた。
実は、我々は地球の至る所に仲間がいます。多分幾人かは見られているとおもいますが、大抵の未確認飛行物体は99%見間違いです。でも1%は錯覚や見間違いでない本物なのです。地球に来ている仲間は、一旦はゴビ砂漠にあるゼータレチクル星人の基地に集められ地球の習慣などの勉強をします。学校に行くわけではありません。手術をして記憶や意識を植え付けられれるのです。
 取り止めのない話で、いつのまにか私は眠ってしまっていた。

お客さん、着きましたよ。大きな団地ですね。
この辺で良いですか?
はい、何千何百何十円。はいお釣り。
さっきの話は誰にも言わないでくださいよ。命をねらわれますからね。じゃあおやすみなさい。
私はおちょくられたのであろうか?あちらこちらにこの話をしたが、未だに命を狙われたことは無い。

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帰ってきたヨッパライ [不思議な話]

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不思議なものを見ました。
昼過ぎに駅へ行く通りを歩いていると前から大声で歌いながら自転車に乗ったおじさんが来ました。
多分70歳過ぎだと思われますがすごく楽しそうに歌ってました。
「♫オラは死んじまっただ
オラは死んじまっただ〜♫ 」
50年近く前に流行った、帰ってきたヨッパライです。特に酔った風でもないのですが、とにかく大声です。道行く人たちは次々振り返ります。
オラは死んじまった、のフレーズだけではなく最初から最後までしかも3番までフルです。それが解ったのも遠くから聞こえて過ぎ去ってもしばらく聞こえたからです。繰り返し歌っていました。

歌いながら自転車漕いでる人はたくさんいますが、白昼、あれほどムキになって歌うのも違和感があります。
彼の心中はいったいどんなものだかとても興味があります。
それとも、僕の頭が暑さでどうかして幻視と幻聴だったのかもしれません。
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帰ってきたヨッパライ

おらは死んじまっただ おらは死んじまっただ
おらは死んじまっただ 天国に行っただ
長い階段を 雲の階段を
おらはのぼっただ ふらふらと
おらはよたよたと のぼりつづけただ
やっと天国の門についただ


天国よいとこ一度はおいで
酒はうまいしねえちゃんはきれいだ
ワー ワー ワッワー


おらが死んだのはよっぱらい運転で
「アレーッ!」
おらは死んじまっただ おらは死んじまっただ
おらは死んじまっただ 天国に行っただ
だけど天国にゃ こわい神様が
酒をとりあげて いつもどなるんだ


「なあおまえ 天国ちゅうとこは
そんなにあまいもんやおまへんにゃ
もっとまじめにやれ」


天国よいとこ一度はおいで
酒はうまいしねえちゃんはきれいだ
ワー ワー ワッワー


毎日酒を おらはのみつづけ
神様のことを おらは忘れただ


「なあおまえ まだそんなことばかり
やってんのでっか ほならでてゆけ」


そんな訳で おらはおいだされ
雲の階段を おりて行っただ
長い階段を おらはおりただ
ちょっとふみはずし


おらの目がさめた 畑のどまんなか
おらは生きかえっただ
おらは生きかえっただ
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不思議な写真の話 [不思議な話]

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この写真は2008年5月に、島根県の出雲大社の本殿真裏の摂社、素戔嗚社で私が撮影したものである。

いくつか、オーブと思わしき丸い玉が写っている。今年の7月にFacebookの神社ファンのコミュニティーに投稿したところ大変な反響を呼びいろいろな意見が交わされた。
カメラのメカニズム、雨などの水滴、レンズのゴミ、フラッシュの効果など科学的なものから、心霊現象、神の現れ、精霊の可能性などが囁かれた。科学的なものは詳しい論文まで引っ張りだされた。

しかし、この写真を撮影した時の状況は、雨も降っておらず、フラッシュもない。レンズのゴミはついていなかった。
カメラはキヤノンのIXYというデジタルカメラだった。
この時の天気は薄曇りで午後2時ころであった。出雲大社本殿では数年後の遷宮のため内部を拝観できるようになっており、大勢の人の長蛇の列になっていた。

しかしである。このコミュニティーでコメントを頂いた方から写真の中の社殿脇の木の間にひとがいると投稿があった。
私は今まで気がつかなかった。写真を拡大して当該箇所を見てみると、確かに男が半被みたいな物を着てこちらを見ている。
普通ならなんてことないが、この辺りは禁足地になっていて入ることは禁じられている。
この話でコミュニティーは大騒ぎとなり、炎上したのだった。

社殿脇左脇を拡大して色調を判りやすく調整した。
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私は過去にも心霊写真とおぼしきものを数枚撮っているが最近ではこれ切りである。
もちろん、オーブはなんらかの事象が偶然いたのかも知れないし、人間が禁足地にいたのかも知れない。
ある霊能者の話では、ここに写るのは間違いなくオーブであり、男は生きた人では無いとのことだった。

【追記】
拡大した写真を良く見ると、男の右下に小さい白い着物の女性らしき人がいるように見える。
右手を左胸に置き男と同じようなかっこうをしている。



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